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鉄製三葉環頭大刀柄頭
名称 | 鉄製三葉環頭大刀柄頭 (てつせいさんようかんとうたちつかがしら) |
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出土遺跡 | 上神増E2号墳 (かみかんぞE2ごうふん) |
所在地 | 磐田市上神増 |
時代 | 古墳時代後期 |
法量 | 長さ:12.6cm 最大幅:5.8cm 厚さ:0.6cm |
指定の有無(指定年月日) |
概要
上神増E2号墳は丘陵尾根を利用した東西12.4m、南北9.4m以上、高さ約1.4mの東西に長い楕円形を呈した古墳である。埋葬施設は南西に向かって開口する半地下式の墓坑内に築造された無袖形横穴式石室で、玄室の長さ3.8m、奥壁の幅は0.85mである。
三葉環頭大刀柄頭は奥壁付近から単独で出土しており、柄頭が刀身から取り外された状態で副葬されたか、追葬の片付けに伴い破壊されたか明確ではない。
鉄製で、柄頭は環と三葉文の一体造りである。柄頭の形態は平面蒲鉾形の環内に、上向きに三葉文を造り出す。三葉文の中央の葉は環とは接着していない。茎は長く、茎尻付近に2孔の目釘孔が穿たれている。茎先は破断している可能性が高く、もう少し長い可能性がある。X線写真撮影の結果、象嵌は施されていないことが判明した。