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文殊堂11号墳主体部出土遺物
名称 | 文殊堂11号墳主体部出土遺物(もんじゅどう11ごうふんしゅたいぶしゅつどいぶつ) |
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出土遺跡 | 文殊堂11号墳(もんじゅどう11ごうふん) |
所在地 | 周智郡森町円田 |
時代 | 古墳時代中期 |
法量 | |
指定の有無(指定年月日) |
概要
文殊堂11号墳で発見された埋葬施設は3基あり、全て主軸が尾根筋に直交する木棺直葬である。墳頂部の中央に第1埋葬施設、その北西側に第2埋葬施設、南東側に第3埋葬施設がある。
第1埋葬施設からは棺床部で鉄剣、鉄斧、鉄刀、鉄鏃、中央部で三角板革綴短甲、棺床部の外側で鉄鏃が出土している。三角板革綴短甲は、三角板の地板形状が台形状をなすこと、覆輪技法に簡略化がみえることなど新しい様相を見出すことができる。
第2埋葬施設からは棺床部で鉄剣、刺突具、鉄刀片、鉄鏃(無茎・短茎鏃)が出土した。
墳丘上の北東斜面からガラス小玉が2点出土しているが、これらは第1埋葬施設か第2埋葬施設から崩落したものと考えられる。
第3埋葬施設からは棺床部で鉄剣、鉄刀、刀子がまとまって出土し、棺床部の外側で鉄鏃が出土している。
副葬品組成の特徴として、武器類が多く、装身具が少ない傾向が認められる。土器類は土師器のみで、高坏片などが墳丘や周溝内から、その他に石製紡錘車が周溝内から出土した。