展示Exhibition

一分金

一分金 (いちぶきん)

一分金 (いちぶきん)の説明テーブル
名称 一分金 (いちぶきん)
出土遺跡 仁田館遺跡 (にったやかたいせき)
所在地 田方郡函南町仁田ほか
時代 近世(江戸時代)
法量 長さ:1.7cm 幅:1.1cm
指定の有無(指定年月日)

概要

江戸時代の金貨で、本来の名称は「一分判」である。仁田館跡遺跡の中世~明治時代にかけての遺物包含層であるⅡ層から出土した。表面には上部に扇枠に五三の桐紋、中央部に「一分」の文字、下部には五三の桐紋が刻印されている。裏面は鋳造を請負っていた初代後藤庄三郎の「光次」の署名と花押が刻印されている。額面は1分、1両(小判金)の1/4にあたり、4朱に相当する。慶長から万延までに10種類鋳造されたが、幕府の財政状況や市場の経済事情により、時代ごとに品位や量目が改定されている。

参考文献

静岡県埋蔵文化財調査研究所調査報告 第156集 『 来光川遺跡群Ⅰ』 2005
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