常設展示Permanent exhibitiony

当センター2階の展示室では、県内各地で実施した発掘調査によってもたらされた出土品を公開しています。3万5千箱を超える出土品の中から選りすぐりの約750点を時代ごとに展示しています。発掘調査から分かった旧石器時代から江戸時代にかけての静岡の歴史の一端を御覧いただけます。

第1展示室

静岡の地で人類が営みを始めた旧石器時代、土器や弓矢といった新しい道具を用い、自然とともに生きた縄文時代、本格的な水稲耕作が行われた弥生時代の出土品を展示しています。旧石器時代では約2万年にわたる石器の変遷、愛鷹山山麓・箱根山麓と磐田原台地の石器の違い、陥し穴の土層断面剥ぎ取り資料などが御覧いただけます。縄文時代では、草創期から晩期に至る土器の変遷、石器を中心とした道具類、人々を飾った装身具、祭祀に関わる出土品から当時の人々の生活の様子をうかがうことができます。弥生時代では水稲耕作に用いられた鋤、鍬、田下駄といった木製品、静岡県内で水稲耕作が始まった頃に用いられた土器を展示しています。

第1展示室
第1展示室

第2展示室

3世紀後半以降、日本各地に前方後円墳を頂点とする高い墳丘を持つ墳墓が築かれ、ヤマト王権を中心に各地の政治勢力が結びつき連合を形成していった古墳時代とその前段の弥生時代の出土品を展示しています。弥生時代の展示では石から鉄への素材の変化、弥生土器の地域性、弥生時代の祭祀道具を代表する銅鐸を御覧いただけます。古墳時代では、鉄製の農工具、武器・武具のほか、ヤマト王権との関連や朝鮮半島の影響を受けた須恵器など国内外との交流を示す出土品を展示していますが、特に、馬具をはじめとする金属工芸の技術には注目です。

第2展示室
第2展示室

第3展示室 古代~近世

7世紀以降の国家形成と律令制による支配がなされた古代、武士勢力の伸張と武家政権の支配を特徴とする中世、織豊政権と徳川幕府からなる近世の出土品を展示しています。
古代では、各地の郡衙(古代の役所)関連の遺跡から出土した文字・計量・官位を示す遺物の他、篠場瓦窯から出土した瓦や鴟尾など、まつりごとと宗教に関する遺物を展示しています。
中世では、元島遺跡から出土した各地の陶器類、漆器や包丁といった日用品の数々などから庶民の暮らしぶりをみることができます。その一方で、駿府城跡や韮山城跡から出土した品々からは武家の饗宴の様子や趣味の世界をうかがうことができます。近世では東海道25番目の宿場である日坂宿に関連する清水遺跡から出土した生活用品を御覧いただくことができます。

第3展示室
第3展示室

体験学習室

体験学習室では、縄文時代から近世にかけての各時代の土器や陶磁器に直接手で触れることができます。形、大きさ、重さ、色、文様、肌合い等、それぞれの土器や陶磁器の質感の違いや作り方の違いを感じ取ることができます。見ただけでは、聞いただけではわからなかった情報や疑問等、新たな気づきが生まれる場所です。

体験学習室
体験学習室
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