特別展示

県指定文化財富士石遺跡(ふじいしいせき)出土石製装飾品(せきせいそうしょくひん)
駿東郡長泉町(旧石器時代)

 富士石遺跡は、愛鷹山南東麓に立地する旧石器時代から近世にかけての遺跡です。この石製装飾品は、新東名高速道路建設に伴う発掘調査で出土しました。
 石製装飾品は、長さ9p、幅3.45p、厚さ1.39pの大きさで扁平な縦長五角形の石材に穿孔や線刻を施したもので、後期旧石器時代後半期に位置づけられます。
 孔は両側から穿たれており、右側面には、断面がV字型のほぼ等間隔に刻まれた14条の線刻が施されています。肉眼観察の結果から、流紋岩を用いていると考えられます。
 旧石器時代の装飾品はシベリアや中国北部(ユーラシア大陸北方)での発見例が多く、国内では北海道と岩手県での出土が報告されているのみで、希少性が非常に高いといえます。
 孔の位置から垂飾品として用いられたと考えられますが、線刻の意味や、どこで加工されたものなのか、何故、静岡県の遺跡で発見されたのか、様々な謎を秘めた遺物と言えます。

期間 平成30年7月2日(月)〜平成30年8月31日(金)
静岡県埋蔵文化財センター 第1展示室
観覧無料