磐田市元島遺跡2号墳の舟形粘土棺(ふながたねんどかん)、今から1,600〜1,550年前のものです。古墳時代の棺は通常箱形かあるいは竹を割ったような形状が主体ですが、この舟形粘土棺は粘土で船の形を作っている特異な形状の棺です。
 日本では古くから舟葬(せんそう)−舟(船)を棺として利用する−の風習がありました。彼方にある「黄泉の国」へたどり着けるように船の形で棺を造り出し、ここへ死者を埋葬したものと考えられるとともに、この古墳を築いた人たちは海や川との関係が深かった−船を利用した荷物輸送などを行う集団−可能性が想定できます。
 <展示の遺跡>元島遺跡

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